2008年08月13日
博志3

「オレ、住み込みの仕事が決まったから出て行くから。」とうとうこの日がやってきた。ひろっぷは品川五反田方面の寮に引っ越すことに。
突然の申し出に「やった」と思った俺だった。
しかし、東京に出てきて仕事みつけて、誰も知らないところに飛び込んでいくヤツのバイタリティに尊敬すら覚えた。
彼の東京生活を案じながらも、オレはいつもどおり学校行って、バイト行って、帰ってきて、
「ただいま~」って言ってもヒロシはいない―。
あんなに出て行ってほっとしたはずなのに、なんだか寂しい・・・。
沖縄の言葉でバカ話して酒を酌み交わす友が突然居なくなると、東京の生活が急に重く感じた。

あぁ、短い間だったが楽しかったな。
もうすこし居ればってヒロシに言えばよかったな・・・そんな独り言を吐きながら台所へ立つ。
もう、ご飯作ってくれる人もいないもんなぁ・・・こうやって、一人分だけ作るって
あれ?
フライパンがない!なくなっている!
あッのヤロー!!
恩をあだで返しやがった!
その後、
世田谷に住んでいた上江洲彰から「ひろっぷにアイロンやられた!」の連絡があった。
犬以下だ!
つづく
「そんなヒロシにだまされて」より
賀数仁然
Posted by しきなーんちゅ at 01:20│Comments(0)
│思い出